原 豪志 ブログ
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ラリーモンゴリア2012ETAP8 エルデネサントーウランバートル

※ETAP8は前日からの雨でカメラを出す気にならず写真が少ないレポートとなります


とうとう最終日
今日は574KM先のウランバートルでグランドゴールだ
ETAP7も翌日の朝方に帰着したエントラントがいる
6:00になっても冷たい雨は降り続いている荷物はまだ届いていない…
とてもじゃないが海パンTシャツで200メートル離れたレストハウスまでインフォメーションを確認しに行く勇気はない
外気温は3度以下だと思われゲルの中でも吐く息は白い
青山さんにインフォメーションを確認しにいってもらった
荷物はやはり届かずこれ以降のスケジュールもまだ未定ということだ
昨日遅くに到着した篠原さん阿部さんはまだベットのなか
きっと今日もスケジュールが変更になるんだろうなとおもいながら
ヘルメットを磨いたり荷造りしたりずぶ濡れのラリースーツを懸命に乾かす(ぜんぜん乾かないけど!)
しばらくすると「朝食ができたよー」と外から声が聞こえた
濡れたラリースーツを着て勇気を振り絞りゲルの扉を開けた
えっ!
尋常ではない寒さだ
「うおーーーーーーーっ」
と叫びながらレストハウスまで全力疾走(気を紛らわすため)
すると横から「うおーーーーっ」と叫びながら走ってくる人が

TEAMオグショーの仲間だ!「最高だよ」

レストハウスに入ると多くエントラントが食事をとっている
皆それぞれに昨日のルートでの出来事を語っているようだ
本当に毎日毎日朝帰りしたり、クラッシュしたり怪我したりトラブル抱えながらちゃんと朝にはたどり着くんだよ!すごいぜ(本当にそう思った)
ここでもまだインフォメーションは未定、荷物が届くまではスタートできないだろうというのが大方の予想だが何があるか分からないのでいつでもスタートできるように準備はしておくことにする
ゲルに戻り荷造りをしていたら青山さんが戻ってきた「突然レストランでブリーフィングが始まったよ今日のSSはすべてキャンセルでウランバートルまでの300キロ弱をリエゾンでそのままゴールする」とのこと、荷物はじき届くらしい
よかったという思いとあ〜本当にもう終わってしまうんだなという思いが入り混じった心境だった
10KGバッグからカッパとインナーフリースを出してしっかりと防寒する
ウランバートルまではコンボイ
モンゴル人はそれぞれに道を熟知しているので最後のパレードの集合場所までは各々のペースで走行
今日はカウントダウンがない
日本人ライダーが数名スタートしたのを確認して後からついていくことにする

(写真は初日のものですが道はこんな感じ、違うのは空がねずみ色なのと冷たい雨が降っているのと、外気温が5度以下ということくらい!ようは全然ちがうということです)
走り始めて15分で手が悴んできたそりゃそうだ気温5度以下で雨が降っている中グローブはMX用のメッシュグローブ!いくらナックルガードがついていてもこれはきつい
HP2はフラットツインエンジン
グリップヒーターはついていないがチンチンに温まっているシリンダーヘッドがある
右の手左の手と交互にエンジンに触れながら走行していく
すると少しずつ手に人間らしい感覚が戻ってくる
「ありがたい!」
しかし一時間走ってもウランバートルまでの距離は残り200キロ以上ある
時速80キロでのコンボイ走行
時折地元のモンゴルライダーがすごい勢いで日本人のコンボイ軍団を抜いていく
そうだ考えてみれば自分の前を走行している人たちはみなムースを使用しているのだ
(一般的にムースは高速での長距離走行を想定していないので高い速度で長距離はしると熱でムースが溶けてしまうということがあるようだ)
自分は前後へビィーチューブ
このままのスピードで走り続けてもウランバートルまで3時間近くはかかってまう
とてもこの寒さに長くは耐えられない!
ウランバートルまでは舗装路の一本道
これはぶっちぎるしかないぜ!
ともっていったら一人のモンゴル人ライダーが抜いて行った
「よし彼についていこう」とおもいコンボイから離れる
(それがまた初日と同じようなミスをすることになるんだな…)

そのままモンゴル人ライダーは先ほど走っていた二倍の速度で飛ばす
一時間半くらい走るとウランバートルの街並み(東京くらいに感じます)が見えてくる
走っている車もランドクルーザー200やBMW、レクサスと高級車が多い、今日のビバークからは舗装路の一本道だった
そういえば今日のグランドゴールはパレードがあるからリグループするって言ってたなと朝のインフォメーションをここにきて思い出す
前のモンゴル人ライダーは(KTMラリーマシン)迷うことなくそのまま市内に入っていったので自分も迷わずについていく
しばらく3車線の道を走っていたら突然左折
あわててついて行こうとするが前には路線バスと車がいてついていくことができなかった
モンゴル人についていくとはいっても今までのラリーのペース約10メートルほど後ろを走行するくせがついている
何もない草原や山の中では問題ないが街中でそんな距離を開けたらバスや車が割り込んでくる!そう町の走行に順応していないのだ!
一応曲がった場所までいったが路地裏みたいなところにでて完全に見失ってしまった
さあ困った
実はそのリグループするところはETAP8のコマ図に記入されているようなのだが
朝のブリーフィングでルートキャンセルになったことコンボイ走行になったこと一本道だからコマ図いらないと判断して巻いていなかったのだ!(アフォです)
とりあえず町はずれのガソリンスタンドまで戻る
5分待ってみる
ヘルメット脱いでみる
15分待ってみる
ヘルメットかぶってみる
20分待ってみる
全くラリー車が来る気配がない
「やばいよ!やばいよ!」まさかミスターオンコースここにきてゴールできないのか
ちょーーーーーー焦りました
が!まあしょうがない
表彰式はチンギスハーンホテル
そこにいけば一応はゴールになるはずだ
と思い直しまたメイン通りを市内に走り始める
しかしえらい渋滞だわ3車線の道は横に4台5台がびっちりと車が詰まっており動かない、すり抜けをできるようなスペースすらない

PHOTO SSER
そういえばスタート前に菅原さん(ギネス保持者)が
「ウランバートル市内車で渋滞はまったら30分で1メートルも進まなかった!」といっていたな
何とか前に進み続ける
しかしなんだこのギャップは

つい昨日までは草原や砂漠の真ん中でバイクを6速全開?で飛ばしていたのに
今はウランバートル市内の渋滞の中一速でトロトロと走っている
しかもいろいろな不安を抱えたまま
すげーなモンゴル!
というか全然学んでねーな俺
前方に交番発見、さっそく道を聞いてみる
とりあえずジェスチャーでゼッケンを見せたりしてみるがうんうんとうなずくだけ
「チンギスハーンホテル・チンギスハーンホテル」といってみると
指をさし「まっすぐ」とのこと
「バイヤルラー」お礼をいって向かう
それにしてもすごい渋滞だよ歩いたほうが絶対早い
10分ほどたって周りには大きなビル群ここのどこかにチンギスハーンホテルがあるはずだ
信号待ちをしているグラマラスな若い女性に「チンギスハーンホテル?」と聞いてみるが
無視された…(怪しまれたのか)
そのあと聞いたおじさんは「すぐそこ」といった感じに指をさした
しばらく走るとありました〜チンギスハーンホテル
そう、FUTUREのDVDでよく見た建物だよ
今まさに表彰式の準備をしているスタッフたちが忙しそうに動き回っていた
ずーっとラリー中もCPでケータリングでコース上で僕たちをサポートしてくれたSSERのボランティアスタッフたち
「あれ原さんゴールですか?」一人が気づいて声をかけてくれた
「はいリグループをミスしてここまで来ちゃいました」
スタッフ
「この渋滞じゃパレードも進まないからそこにバイク止めちゃってくださいゴールでいいですね」
バイクを邪魔にならないところに停めてヘルメットをとカッパを脱ぐ

ああ〜完走できたんだな
なんとなくあっけないゴールに安堵と寂しさが混ざった心境だった
冷たいコーラを買ってきて
ホテルの入口横の階段の少し高いところに座った
エントラントは誰一人まだ来ていない
スタッフは忙しそうに準備をしている
ぼーっとその様子を見ていたらうしろから

「おっ総合1位のゴールだな」
と声をかけられた
ラリーモンゴリア主催山田さんだった
自身初めてのラリーモンゴリア2012
本当に最高の8日間だった
天候不順で参加者も大変だったがそれ以上にスタッフ、準備にとんでもない時間と労力をついやしたルートをキャンセルするという判断に気苦労も絶えなかったことだろう主催者
完走とリタイヤ者を含めてここまで連れてきてくれた、そんなことも含めて(どういう言い回しをしたか忘れたが)
「本当にありがとうございました」
と握手してお礼を言った
すると山田さんは
「今からでも間に合うパレードに参加しなさい」
それ以上の言葉はいらなかったのかも
「はい」
と返事して
ヘルメットをかぶりもう一度HP2にまたがって来た道をずーっと戻っていった
渋滞の合間を縫うように


つづきます

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